2013年2月3日日曜日

丸の内OLにイラァッ「探し物は恋なんです」

探し物は恋なんです (リンダブックス)探し物は恋なんです (リンダブックス)
白石 まみ

泰文堂 2012-06
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●オムニバス形式の6人の今時お年頃女子の物語  
 恵まれたオシャレOLばかりで展開もちょっとばかし都合良くTVドラマみたいな小説でした。まぁ、それはタイトルや表紙で気付こうよって感じなんですが読んだら想像以上に攻撃力(…???)が激しくちょっと私リアルと小説の乖離にやられたぜ…。
 月9か!とか男にリアリティーないよ!ツッコミながら読みつつ意外と文句いいながら楽しませていただきました(笑)
 「街コン」とか「300円バー」とか「合コン後フェイスブックで友達申請」とかイマドキエピソードが面白かったです。月9か!とツッコミつつ。

●恋愛というより女子のライフスタイルの話
 恋愛の話も出つつあまり恋愛の話がメインでないところが面白い。いい男とくっついてハッピーエンド、という感じでなく、主人公が自分がどうしたいのかと見つめ直し心の整理がついて終わる、という話ばかりでした。そこが面白かったです。気持ちの決着がつき読後感がよい。
 やっぱり、リアリティがないところが気になるかな…。でもそこが面白いよな。
 しかし、結婚を気にしつつ結局男とは違うところに自分の気持ちの落ち着きどころを見つける話が3/6なんですけど、なんなんでしょう、時代なのかな…。
 「同期の男に足をひっぱられつつ仕事を頑張る主人公を認めてくれた男の後輩にプロポーズされる」とか…。ねーよ!とツッコミつつ面白い…。総合職への転換を打診されたけど断るとか、恋活を辞めて自分の好きなことを掘り下げていったら仕事もうまくいきだしたとか。そんなに都合よくいかねーよ!とツッコミつつやっぱりハマっている…(笑)

●ちょっとリアリティがなくふわふわとしたところが良い
 決して恋愛面ではうまくいっていないんだけど、なんだろうねこの主人公sの恵まれた感は…。
「月9か!」
「ねーよ!」
 ばかりつっこんでいる気もした(笑)けども、そんなオシャレで恵まれたOL物語ってのは、読んでて面白かったです。これは現実感がないところが良いんだなと。そんな小説でした。
 どうでもいいけどこれ読んでる時ずっと脳内イメージがプロミスのサービス向上委員会だった(笑)

 「僕は友達が少ない」と言われて実際友達がそんなに少なくないとイラッとくるけど、「探し物は恋なんです」と言われて実際そんなに恋探ししてないとほっこりする、というそんな本。(?)